「循環型社会」を目指して B


 今回の企業は「日本メクトロン株式会社・南茨城工場」で排出された産業廃棄物を当社でセメント生産の燃料としてリサイクルしているものです。

「セメント業界における
        廃棄物再資源化への取り組み」

神立資源リサイクルセンター
 日立セメントはセメント事業のほかに、もう1つの大きな柱として環境事業に積極的に力を入れています。
 21世紀は環境の時代と言われていますが、日立セメントは循環型社会を目指し、平成6年、土浦市神立千代田工業団地の一角に、産業廃棄物中間処理施設として「神立資源リサイクルセンター」を設置しました。
 二次公害を出さず、法に準拠した適正な処理をコンセプトにした施設です。



日本メクトロン(株)南茨城工場を訪ねて

環境にやさしい先進工場へ

日本メクトロン株式会社
沿  革世界的シールメーカー「NOK」のグループ企業として設立。エレクトロニクス部門を担う南茨城工場(稲敷郡茎崎町)は、71年に操業開始。磁気記憶装置やインクジェットプリンタの部品となるフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)などを生産している。
設  立1969年11月
資 本 金54億円
所 在 地本  社 東京都港区芝大門1−12−15正和ビル8階
南茨城工場 稲敷郡茎崎町天宝喜757



フィルム状基盤

 携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ…。小型情報機器の高性能化はとどまることを知らない。ビジネスをより効率的に、プライベートをより自由に―。私たちの生活に欠かせないツールになりつつある。これら開発のキーワードは高速・大容量化、そして軽量・小型化。動画や音声などの大容量データを携帯端末に呼び出すことがもうすぐ可能になる。
 こうした技術革新を支える一つに、「フレキシブル・プリンテッド・サーキット」(FPC)がある。日本語に訳せば、「柔軟性を持つフィルム状の配線基盤」とでも言おうか。狭いスペースの中で、小高密度な集積回路を実現させる技術だ。


カギを握るFPC

 日本メクトロン(東京都港区)は、世界的シールメーカー「NOK」の中核企業として、1969年に設立。エレクトロ部門を担う南茨城工場(稲敷郡茎崎町)は71年、操業を始めた。現在同社では、パソコン、カメラ、磁気記憶装置などの部品となる「FPC」、FPCを多層化したもので、デジタルカメラに使われている「フレクスボード」、携帯電話に不可欠な「パネルキーボード」などを生産。現在、同社のFPC生産のシェアは世界一、約3割を占める。
 情報機器の性能向上は、FPCがカギを握る。薄さ約0.07〜0.12ミリ、数十ミクロン単位の配線が集積している。フィルムのように軟らかいので、手のひらサイズの筐体(きょうたい)であっても、収納させる特性をもっている。


日本メクトロン株式会社











廃棄物を委託処理

 FPCの製造工程を簡単に説明しよう。集積回路が描かれたガラスの原版に、感光性フィルムを熱圧着した薄い銅箔(はく)を敷き、原版に描かれている集積回路を転写。この後、エッチング処理で銅箔上にパターン形成し防錆薬剤などで銅箔表面を化学処理する。絶縁フィルムを回路の上に貼り付け、FPCが完成する。最後に、回路が正しく動くか電気チェッカーで確認する。
 同工場では、「環境にやさしいものづくり」をスローガンに、品質の維持・向上および環境配慮に努力を重ねている。94年にISO9001、99年にISO14001をそれぞれ取得。地域一体となって環境対策に取り組んでいる。中でも廃棄物処理は重要なポイントとなる。一連の製造工程で発生するプラスティック廃棄物はすべて、日立セメントの神立資源リサイクルセンター(土浦市)に処理を委託。
 また、本年度の環境目標として、基準単位あたりで「廃液排出6%削減」「水使用3%削減」などを掲げている。






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